エルヴィス・ストイコ

【主な成績】

94リレハンメル五輪・98長野五輪銀メダル、949597世界チャンピオン

 

彼の滑りは、とにかく格好良い。クラシカルに優雅な動きではなくて、マーシャルアーツをベースにした、力強くて鋭いラインに、トレードマークの豪快なジャンプが似合ったこと!そして何よりも、キャリアの最後の最後まで、諦めず闘い抜いたファイターでもありましたね。それが痛々しく思えた時期もあったけれど、そこをも超えて、自力でハッピーエンドを導いた。それらすべてをひっくるめて、気高く強いスケーターだったと思います。

 

 

93-94シーズン

FS「ドラゴン・ストーリー」

 彼は、氷の外では空手の有段者なのだそうですが、その技術を存分に活かした、美しきマーシャルアーツのプログラムです。随所に織り込まれたそれ風のポーズが、すべて憎いほどはまっていく。彼は決して長身でもなければ見栄えがする体格でもなかったけれど、自分をよく知っていて、格好良く見せることが出来た素敵なスケーターだったと思っていますが、このプログラムが最も端的にそうではないでしょうか。

(振付:ウーシー・ケスラー)

 

FShttp://www.youtube.com/watch?v=VkeqC-fnWrc&feature=player_detailpage

 

 

97-98シーズン

SP「炎のライオン」、FS「ライオンズ・アタック」

 歯切れよく力強い和太鼓の音が、実はフィギュアスケートには意外に合うのだと、最初に見つけてきたスケーターは彼かもしれませんね。そして、今もって最も良くそのパワーを発揮しているプログラムのひとつが、このSPだったと思います。彼の滑りは、歯切れ良さと力強さを非常に高いレベルで兼ね備えていましたから。FSは…個人的にはこれは却下。五輪では、直前での故障もあり万全の演技ではなかったものの、彼にコミカルさは要らないなと思って。

(振付:ウーシー・ケスラー)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=HuUxdiLmPhE&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=tBiECMTCwro&feature=player_detailpage

 

 

99-00シーズン

FS「ハムナプトラ」

 個性的な佳作を持つ一方、過度にシンプルな作品も多いエルヴィスですが、これは当時、大量生産された「ハムナプトラ」の中でもかなり上位にランクインする名作でしょう。私は彼はアップライトスピンの名手だと思いますが、一癖あるポーズが冴えています。他にも故意に足元をぐらつかせながらの、ワンフットのスケーティングとか。ジャンプばかりがクローズアップされがちな彼ですが、フットワークやスピンなど、細かい見どころもとても多いのです。

(振付:ウーシー・ケスラー)

 

http://www.youtube.com/watch?v=TbCjKpvY8l0&feature=player_detailpage

 

 

00-01シーズン

SP「エクリプス」、FS「グラディエーター」

 SPは、彼には珍しく、静謐でミステリアスな印象の作品。FSは、これまた多くの作品が作られた曲ですが、隠れた名作だと思います。何しろ「闘士」のイメージが似合うという点では、彼とヤグディンが双璧だったでしょうから。ただ、惜しんでも惜しみ切れないのが、故障のためこのシーズンはほぼ世界選手権だけで終わってしまい、状態の良い演技が観られなかったこと。

(振付:ウーシー・ケスラー)

 

 

 

01-02シーズン

SP「炎のライオン」、FS「ドラゴン・ストーリー」

 過去の栄光の寄せ集め、とか言われたこともありましたが、キャリアを集大成するにあたって、最良のものを選んだ結果かと。そして結果は、まさしくドラゴン最後の雄姿でした。これまでのキャリアで培った心身の強さを、自分に最も似合うものにつぎ込んだ結果、そこには震えるほど雄々しく美しい姿が現れた。そこに挑んだ彼の、精神の強さも含めて。フィギュアスケートの、特に男子は、挑み闘うものだと、彼のスケーティングは教えてくれます。

(振付:ウーシー・ケスラー)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=iyRUyRVMMLk&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=6jxl_c_Z0Mw&feature=player_detailpage

 

inserted by FC2 system