サラ・アビトボル&ステファン・ベルナディ(フランス)

【主な成績】

98長野五輪6位、00世界選手権3

 

 アイスダンス並みのアイデアと演技力、そしてペアならではの豪快さと勢い。その二つを両立させたところで、彼らの演技は成立します。実は2人ともペアスケーターとしては小柄なのですが、可憐な美女と野蛮そうな(失礼!)大男という、ある種人がペアに期待するものを備えていて、尚且つリフトが得意だったりするので、とてもペアらしいペアに見えてしまう。でも、演技を観ていると、非常に良い意味でそれを裏切られる。それが彼らの醍醐味です。

 

 

9900シーズン

SP「フラメンコ」、FS「マーメイド」「天使と悪魔」、EX「マスク・オブ・ゾロ」

 SPは、フィギュアでフラメンコをやる典型的な振付で、手の動きとか間の取り方とか、効かせるべきアクセントは外していない、まあ秀作という感じ。メインのFSは世界選手権でやった「天使と悪魔」で、2人のキャラクターにぴったりですが、タイトルや、白と黒で露骨に対比を狙った衣装から連想するほどシアトリカルではないかも。寧ろ面白かったのは、GPファイナルで見せていた「マーメイド」で、サラが時折絶妙に魚っぽいのと、終盤にかなり斬新な、それこそアイスダンス並みのムーヴメントが幾つも入っています。キャラが活きているという意味ではEXも秀逸。ステファンのあれは、ちょっとゾロとは違うような気もしますが(けっこう3枚目入ってる)、サラは多分、ハリウッドアクションのヒロインに直球ど真ん中な気丈さと美しさではなかったかな。

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=ADBth9gHuMg&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=i4fODF4km3o&feature=player_detailpage(マーメイド)

  http://www.youtube.com/watch?v=AOJOcTPOKX8&feature=player_detailpage(天使と悪魔)

EXhttps://www.youtube.com/watch?v=k1vf1QvjSA0

 

 

0001シーズン

SPNinja」、FS「トリスタンとイゾルデ」、EX「アダージョ」

 ええと、これは、カンフーですよね…というのが、とりあえずSPを観ての感想です。まあ、欧米のスケーターがやるとこんなもんだ、的な。忍者だと思わなければ、味のある面白い振付です。このシーズンのハイライトはドラマチックな悲恋物語を演じきったFSでしょう。特に終盤、情景が浮かび上がってくるかのような、見事な振付でありドラマの構成力。彼らのオリジナル技で、女性がイーグルのポジションで、両足でやるデススパイラルがあるのですが、これが作品の中で物凄くハマっているんです。あと、斜めの位置で上げるキャリーとか。彼らにしか出来ないことを、作品の中で最高の位置に持ってきてアピールするという意味でも、極めて秀逸な振付ではないかと。EXは、物凄く多彩な違反動作の数々を用いて、という意味では典型的なペアのEXなのですが、パッション系の女性ヴォーカルをしっとり演じるという意味では、アイスダンスのムードも漂う美しい作品です。

 

SPhttps://www.youtube.com/watch?v=ZqnXCDiooEk

FShttp://www.youtube.com/watch?v=KdJ-69BF74s&feature=player_detailpage

 

 

0102シーズン

SP「カンカン」、FS「アダムス・ファミリー」

 タラソワ・マジックという言葉が現役で生々しかった時代の作品ですが、やはり炸裂していました。SPはペアとしては規格外に踊りまくる振付で、ステップも非常に凝ったもの。そして、その粋で華やかな雰囲気が、カンカンかどうかはよくわからないけど(本物を見たこと無いから)、絶対に他の組では出せない味だし、パリっぽかった。FSも映画を観ていないので分からない部分はありますが、2人ともに表情豊かでキャラクターが強く、コミカルで楽しい。フィニッシュの、2人で万歳するポーズが、見事に観終わった時の心境で、「やったー、楽しかった!」みたいな感じです。

(振付:タチアナ・タラソワ)

 

FShttp://www.youtube.com/watch?v=hE5oceOLPqI&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=Y-6-aK9f0G0&feature=player_detailpage

 

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