気がつくとそこは、光に溢れた、神殿のような場所だった。傍らには、クローディアだけが居る。ほかの皆は、と辺りを見回したが、クローディアに制止された。

「大丈夫、ただそれぞれが行くべき場所に行っただけ。すべきことを終えれば、また会えるわ」

その白い横顔には、珍しく緊張が影を落とし、強張った様子がある。

「お前のすべきことが、ここにあるんだな」

クローディアは、正面を見据えたまま、黙って頷いた。

「分った。ではそれを終わらせよう」

何があるかは分らない。だが、クローディアがすべきことなら、自分はそのために、万難を排するだけだ。グレイはそう、改めて自分に言い聞かせた。

 

 一方その同じ頃、アイシャ、ジャミル、ラファエルの三人と、アルベルト、シフ、ホークの三人も、同じようなものを前にしていた。この六人は、誰が何を知っていたわけでもない。だが、どう探してもほかの仲間が見つからないとなると、ひとまず目の前の神殿に入ることにした。

 「気をつけて、何か来ます!」

最初に叫んだのは、ラファエルだった。構えた楯が結界を作り、津波の第一波を防ぐ。神殿の奥には、水もないのに巨大な魚が浮かんでいた。いや、魚というには骨格が頑丈すぎる。化石魚のリバイアサンだ。額の角が、ラファエルにその名を思い出させた。

「気をつけてください、水系の、最強のモンスターです。僕が防御を担当しますから、ジャミル、貴方が前に出てください。アイシャは援護。いいですね」

いいも悪いも無い間に、リバイアサンは猛然と突進してきた。今度もラファエルが楯で受け止める。流石に伝説の化石魚の角も、マルダーの楯を貫くことは出来ない。だが、持ち主であるラファエルが、いつまでもその重さを勢いを支えきれない。

「待ってて、今助ける!」

アイシャが土の術法で牽制するが、あまり効果が無いようだ。土と水とは、相通じるものがあるためだろう。仕方無しに、今度は大地の剣を床に突き立てて岩を隆起させ、腹の方に注意を逸らす。不快がったリバイアサンが、大きく身じろぎをした。角の先端が、楯から外れる。今だ、とラファエルが叫び、同時に火の鳥を放った。反対側からはジャミルが襲い掛かる。が、その瞬間。リバイアサンは、信じられない速さで態勢を立て直すと、尾の一撃でジャミルを打ち払い、津波で火の鳥を掻き消した。間に合わずに、ラファエルとアイシャが飲み込まれる。

「…冗談じゃねえぜ、何であんなに速いんだよ」

強く打ち付けた腹をさすり、血の混じった唾を吐きながら、ジャミルが言った。

「いままでのモンスターと同列に扱うなということですね。作戦を変えましょう。僕が前に出ますから、ジャミルとアイシャ、二人で援護してください。向こうの攻撃は、極力水際で防ぎます…あまり長持ちしそうにないですから、ジャミル、貴方は隙を見て出てきてくださいね。とどめは任せます」

有無を言わせない口調だったので、二人とも黙って頷いたが、ラファエルはけっこう、理路整然と無茶苦茶をやらかす。綺麗な顔をして、熱血漢なのだ。この作戦も露骨に危ないが、代案が思いつかない以上、やってみるしかない。

 ラファエルの飛び込みは、鮮やかだった。最初に炎の術法で牽制し、その隙に間合いを詰めて、いきなり彗星剣を叩き込む。これには流石のリバイアサンも苦悶の叫びを上げたが、反撃の津波が厳しく、防戦一方になる。ジャミルはその様子を、じっと見ていた。津波が続く間は、どこにも隙が無い。リバイアサンが角を使い、ラファエルがそれを受けた瞬間が、唯一最大の好機だ。

 限界点は、案外早く訪れた。リバイアサンは、闘争本能は強いが、それほど忍耐強くは無い。五分も十分も同じことを繰り返さないのだ。津波が静まり、突き出された角を、ラファエルが受け止める。今だ、とジャミルは駆け出した。一呼吸おいて、アイシャがリバイアサンの角に術法攻撃を仕掛ける。ダメージよりも、衝撃。ラファエルに負担をかけすぎないように。予想通り、リバイアサンは驚いて、楯から角を外した。ほぼ同時に、ジャミルが飛び掛る。化石魚は頭蓋骨が異常なほど分厚く、硬い。だから、狙うなら背中だ。

 しかし。ジャミルが突き立てたスピアは、リバイアサンの鱗にぶつかった瞬間、音を立てて折れ飛んでしまった。愕然とするジャミルに、角の先端が襲い掛かる。

「退避してください!」

ラファエルの鋭い叫びに、ジャミルは一瞬の自失から我に返り、慌てて飛びのいた。角は、再びマルダーの楯で受け止める。援護の積りでエナジーストームを放ったが、これは大して効かなかった。何しろ彗星剣でさえ致命傷になり得なかった、頑丈な体なのだ。

 しかしこれで、先ほどの作戦も駄目になった。その上再度の立て直しを図ろうにも、ラファエルが防御に手一杯で、戻れない。ジャミルとアイシャで術法の援護をかけるが、リバイアサンはかなり怒っている様子で、攻撃の手が緩まない。

 何か、無いだろうか。ジャミルは鋭く、周囲に視線を飛ばした。リバイアサンの体の向こう側に、何かが置いてある。この神殿の、ご神体のようだ。こういう場所には、貴重な武具が保存されていることが稀にあるから、もしかしたら使えるかもしれない。そう思った瞬間には、コソ泥時代から愛用していたスピアの、折れた柄をかなぐり捨てて、走り出していた。

「アイシャ!ラファエル!あとちょっとだけ我慢してくれ!」

ほかの二人は、一瞬何が起きたかと焦ったようだが、集中していなければ持ち堪えられない状況だけに、異の挟みようも無い。

 ジャミルはそのまま一直線に走ってリバイアサンの腹の下を潜り抜け、祭壇に辿り着いた。そこに飾られていたのは、黄金の鉾だった。何か言い知れない力を感じる、淡い輝きを秘めたその武器を、ジャミルは躊躇い無く手に取った。その瞬間、何か内側から湧き上がるような力を感じた。これなら、リバイアサンを仕留められる。そう、根拠も無く確信出来た。

 勢い良く床を蹴って、走り出す。ラファエルが、津波を受け止めているのが見えた。

「アイシャ!」

ただ、名前を呼んだだけだった。が、もう付き合いも長い。アイシャは正確に、ジャミルの意図を汲んでくれた。大地の剣で床を崩し、リバイアサンを真下から脅かす。ラファエルに余裕が生まれた。楯を外し、顔面に彗星剣を入れて、即座に離脱する。それでいい。ジャミルは、黄金の鉾を振りかざして、リバイアサンに襲い掛かった。

 狙い澄まして、もう一度、切先を背中に突き立てる。その瞬間、黄金の閃光が、リバイアサンを貫いた。巨大な雷のエネルギーが、刃を伝って迸ったのだ。その一撃で、リバイアサンは絶命した。

 「すっごーい…ジャミル、今、何したの?」

駆け寄ってくるアイシャとラファエルに、ジャミルはとりあえず、汗を拭って笑って見せた。時分でも、何をしたのかまったく分らない。

「伝説に言う、海神ウコムの黄金鉾じゃないでしょうか。雷の力を宿すという…僕のこれや、アイシャの剣と同じようなものですよ」

蒼い瞳でまじまじと鉾を見つめた挙句、ラファエルは楯を示して、深刻な面持ちになった。確かに、状況を考えれば、そんなものがある場所に来たとしても不思議は無い。しかし、半年とすこし前はコソ泥だった自分が、とうとうここまで来てしまったかと思うと、途方に暮れるような感慨があった。

「ジャミル?何びっくりしてるの」

碧色の大きな瞳が、こちらを見ていた。

「いや、とうとうここまで来ちまったな〜、なんてさ」

「大丈夫だよ。みんな一緒だし、敵が強いなら、力はあった方がいいもん」

当たり前の台詞が、心に響いた。確かにそうだ。今大切なのは、前歴よりも、経過よりも、自分が何をして、敵に立ち向かえるかということだろう。

「どうやらアイシャの勝ちですね。でも、貴方にも守りたいものがあるんでしょう?だったらその力は、ありがたく頂戴することです。それだけのことですよ」

そういうラファエルの胸元で、コンスタンツの持たせたタリスマンが、静かな輝きをたたえている。それは、彼の守りたいものを象徴する光なのだろう。自分が守りたいもの、それは、ファラとダウドの居る、あの下町――それでいいのだ。ジャミルは頷き、さっぱりした笑みを浮かべて、鉾を持ち直した。

「そうだよな。じゃ、さっさとここを出ようぜ。どうせほかの連中も、似たようなことやってるんだろ」

そうして真っ先に駆け出す、その後を、アイシャとラファエルが追いかけた。

 

 何度目かの攻撃が、硬い鱗に阻まれて、音たかく弾き返された。痺れる腕を摩りながら、ホークが嫌な表情をした。

 アルベルトたちの前に立ちはだかったのは、巨大なゴールドドラゴンだった。ホークの腕輪のお蔭で炎のブレスだけは防げるものの、ダメージを与えられないまま、無駄に疲れている。

 こんなに無策ではいけない、とアルベルトは思っているのだが、この二人を使うことも難しい。グレイは、自分とジャミル、アイシャの三人を中心にコンビネーションを組み立てて戦術を作っていたが、その中でも比較的後から入ったホークとシフは、特性もあって、遊兵として位置付けられている。連携の隙に割り込むのが彼らの役割であって、連携する事は最初から頭に無い。

 だとすれば、どうにか頭を使って、結果的にコンビネーションになるように動いて貰わなければ。そのためには先ず、自分が動いて、あの二人が入り易い隙を作ることだろう。あの二人の破壊力を併せれば、いかにドラゴンといえども、そうは持たない筈だ。

 何度目かの攻撃を弾き返されて、シフが戻ってくる。

「背中は硬いですか?」

「分りきったこと訊くんじゃないよ。やっぱり腹の下に潜り込まないと駄目だね」

「目晦ましをします」

物分り良く笑って見せて、アルベルトはデステニィストーンのダイヤモンドに、光を灯した。攻撃力は、無くてもいい。光を調節して、一番眩しくなるように。シフが隙を窺っているのを確かめてから、今度はホークの位置を確かめる。背中だ。

 床を蹴った。スピードには自信が無い。あっというまに見つかって、炎のブレスを受けた。右手で光の術法を放ち、辛うじて相殺する。シフが駆け出すのが見えた。まだ早い。だが、制御も出来ない。

「ホーク、翼の付け根、お願いします!」

左手に温存しておいたパワーを、ドラゴンの鼻先にぶつける。爆発した光の中で、すべては動いた。

 光が消えたところには、見事に首を吹っ飛ばされたドラゴンの屍が、ごろりと横たわっていた。翼が切り裂かれ、腹にも大きな傷がある。

「この野郎、俺たちを利用しやがった」

「ホント、いい根性してるなじゃないか」

右と左から、背の高い二人が不敵な笑みを浮かべて近寄ってくると、手荒くぐしゃぐしゃと、アルベルトの金髪を掻き回した。

 あの瞬間。視界を失いながら、三人はそれぞれ、動いていた。翼の付け根に居たホークは、ほかにどうしようもなく、燕返しで翼の、鱗に覆われていない部分を斬った。シフは、通常は空中から大上段に斬りつける大技を、角度を調整して腹のところにぶつけた。そしてアルベルトは、ドラゴンが上げた苦悶の叫び、その音のした方向へ、光の最強攻撃術法・スターソードを放ったのだ。

 「まあ、流石は貴族のお坊ちゃんだな。人の使い方、分ってるじゃねえか」

ホークの分厚い掌が、ばんばん音を立てて背中を叩く。

「口で言ったって、聞いてくれそうもないからですよ」

むせ返りながら答える。グレイに認めて貰えたと感じた時も嬉しかったが、それにも近い感情が、アルベルトの中にはあった。強い人にはコンプレックスを感じるが、肩を並べたと分った瞬間の充実は、何ものにも代え難いのだ。

 そうして、ひととおり騒いだ後で、奥の祭壇を確かめてみると、透き通る白銀の、片刃剣が置かれていた。アルベルトは、引き込まれるように手を伸ばし、それを取って、気がついた。左利き用の剣だ。つまりこのパーティでは、自分にしか扱えない。吸い付くように手に馴染むその刃を、アルベルトはぎゅっと握り締めた。何となく、わかる。これは、ミルザの剣だ。彼も左利きだったと伝えられる。かつてサルーインにとどめを刺した剣なのだ。

「戻りましょう。きっとみんなも同じことをしているんだ」

刃を鞘に収め、踵を返して歩き始めたその姿には、静かな力が漲っていた。

 

 グレイとクローディアの前に立ちはだかっていたのは、リバイアサンやドラゴンよりも、もっと厄介な敵だった。赤い月と愛の女神アムトの使者と言われる、黒猫。これが、信じられない速さで動いて、一撃を加えては離脱し、まったく捕えられない。傷のひとつひとつは大きくはないが、小さなダメージの蓄積は怖い。だが、術法がまったく効かない上に、アイスソードでは追いつかないのだ。

 グレイの見つめる先では、クローディアが、黙って弓に矢を番えて、立っている。弦はまだ絞っていない。その白い頬を、音も無く赤い血が伝っている。クローディアは、こう言った。

「アイスソードの冷気を使って、あの猫の動ける範囲を絞って欲しいの。そうしたら、私が射止めるわ」

クローディアの方から戦術に口を出すのは、破格に珍しいことだ。危険だと、止めようとしたグレイだったが、はしばみ色の瞳の静かな強さに、黙って頷かざるを得なかった。

 それからずっと、クローディアはああして、ただ立っている。数秒ごとに、傷が増えていった。だがグレイには、すべきことはひとつしか無い。冬の嵐を調節して、黒猫の行動範囲を、クローディアの正面だけに絞ることだ。いきなり、というわけにもいかないから、徐々に徐々に、嵐の吹き荒れる場所を広げてゆく。後ろから、傷ついてゆくクローディアを見るのは、どうしようもなく辛かった。だが、やると言ったら聞かないのは、もう充分に分っている。また自分では黒猫を捕えられないことも、分っていた。だったら今は、目線だけはクローディアから外さないで、すべきことを完璧にこなすだけ。何度もそう、自分に言い聞かせた。

 永劫にも思える、沈黙。そして、刹那。すべてが動き、すべてが終わった。放たれた矢、黒猫が煙のように消え、音を立てて弓弦が切れた。

「終わったわ。ありがとう、とても狙い易かった」

クローディアは、何事も無かったかのように振り向いて、柔らかく微笑んだ。

「…何もしていないのに、妙に疲れたな。自分で前線に立つ方が、気が楽だ」

肩を竦めて見せるグレイに、クローディアは、傷の治療をしながら答えた。

「たまには、いいでしょう?」

一瞬、その笑顔の透明さが、グレイに正体の分らない不安を与えた。

 奥の祭壇の上には、弓が置かれていた。かつてクローディアに紋章を与えた、銀の月と獣たちの守護女神エリスの武具だ。繊細な細工を凝らしながら、弓としての機能をいささかも損なわない、見事なものだ。クローディアは、黙って弦の切れた弓を置き、エリスの弓をとった。細い指が弦に触れると、澄み切って儚い音色が響く。まるで楽器のようだ。

 その音が、消えないうちに。クローディアは、何も言わずに、グレイの胸に顔をうずめた。左手でエリスの弓を握り締め、右手で服地を掴んでいる。細かな震えが、肌に伝わった。そういえば、前にもこんなことがあった。あれは、デステニィストーンのアクアマリンを手に入れた時だ。その時もクローディアは、こんな風に唐突に、恐れを示したものだ。細い背中に腕を回しながら、グレイは静かに、囁きかけた。

「クローディア…俺が居る。みんなも居る。だから大丈夫だ。そんなに怖がるんじゃない」

「……ごめんなさい。何だかとても、不安になったの」

そう言って顔を上げた、その表情は、先程以上に透き通った、何か危ういものに思えた。

 

 それぞれが、神殿を出て見たものは、今しがた自分たちと同じようにどこかの神殿から出てきたらしい仲間たちと、天空へ続く階段、そしてその脇に立つ、シェリルの姿だった。

「ご案内します。どうぞ、上へ」

シェリルの静かな声に促されて、一同は階段を上った。

 さほど長くはない道のりの末に、目の前に現れたもの――それは、カラム山脈の城を教えてくれた、あの吟遊詩人だった。

「大神エロール…貴方が――」

呆然と、グレイは呟いた。仲間たちの間に、動揺が走る。しかし、そうとしか思えないのだ。帽子の下の、穏やかな眼差しは、まるですべてを見通しているかのようで、あまりにも深い。手にしているのは、世界の始まりと終わりを告げるという、「破滅と創世の竪琴」に違いない。

「そうだ、グレイよ、よくここまで来た」

吟遊詩人は――いや、エロールは、瞳の色に違わない、深い響きの声で、答えた。

「貴方に、ひとつだけお訊きしたいことがある。何故、貴方が自分でサルーインと戦わないのだ?」

その思いは、幼い頃、銀の聖戦士ミルザの物語を聞いた時から、ずっと心の中に燻っていた。神が人を創り給うたというなら、神の方がより大きな力を持っている筈だ。それなのに、サルーインを倒したのは、人間の戦士ミルザだった。

「君ならば、そう言うだろうと思っていたよ、尤もな話だ。だが、グレイ。あまりにも大きすぎる力を持った者同士が全力を尽くせば、この世界さえ破壊しかねない。サルーインはそれを躊躇わないが、私たちは、持てる全ての力を出すなど、してはならないのだ」

エロールは一度、この世界を破壊している。それは、サルーインが生まれるよりもっと前、この大地を見捨てた、古き神々の時代のことだ。神と神が戦をし、生き物も殆ど残っていなかった荒廃した大地を、古き神々は去った。それを再びここまでに育て上げたのは、ほかならぬエロールである。

「サルーインは、カラム山脈の南端、イスマスの洞窟から繋がる、異次元に眠っている。今ならまだ間に合う筈だ。どうかこの世界を、守って欲しい」

代わる代わるみんなの顔を見回しながら、至って静かに、エロールは言い、最後にひとつ、深く頷いた。そして、グレイに向けて手を差し延べた。その上には、アメジストのペンダント。

「これが、君の石だ」

澄み渡った共鳴音の中で、グレイは、不謹慎だと知りながら、安堵の息をついた。どうやら自分も、クローディアやみんなと同じ道を歩む資格があるようだ、と。そして、もうこの先にはサルーインしか居ないという緊張感が湧き上がってくるのを、感じないではいられなかった。

 ペンダントを握り締め、振り返って見た仲間たちの面にもまた、それと同じ種類の緊張が、隠し様も無く浮かんでいた。
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