エマニュエル・サンデュー

【主な成績】

06トリノ五輪13位、06世界選手権5位、03グランプリファイナル優勝

 

 彼のことは、スケーターと言うよりもダンサーとして観ていたような気がします。カナダ国立バレエ学校出身と言う経歴、アスリートとはまた別のニュアンスで均整の取れたプロポーション、何よりも、それがジャンプでもスピンでもステップでも、すべてが華やかでインパクトがあり、観る者の目を惹きつけました。安定感は全然無くて、「あー転んだ、エマだなぁ」と苦笑することがかなり多かったけど、そういう部分も含めて愛せてしまう、謎の愛嬌もあった気がします。

 

 

03-04シーズン

SP「タンゴ」、FSNinkov LaturaSlow and SassyTake California

 SPは彼の代表作です。元々カルロス・サウラの舞台に使われたもので、決してタンゴらしい曲調ではないので、それほど「タンゴ」という印象はありません。それよりも、半分イタリアである彼の血筋によく似合うラテンな音楽であり、ダンサーである彼によく似合うコンテンポラリー調のアレンジで、実によく踊れていたと思います。細やかにアクセントをつけて、一音たりとも外さない、その様子がただ見事でした。FSはシルク・ド・ソレイユの「ドラリヨン」からですが、ツギハギのアレンジで決してキャッチーではない音楽ばかりなのに、彼がやると実にキュート。ひとつひとつの動きが心を捉えるし、全身に表情があって、決して飽きません。

(振付:ジョアン・マクラウド)

 

FShttp://www.youtube.com/watch?v=gW4wjEV_q9w&feature=player_detailpage

 

 

04-05シーズン

SPRiseXotika」、FS「ザウアーのピアノ協奏曲」

 SPの曲順は、恐らく公表されているのと逆で、実際には「Xotika」から入っていると思います。同じくテクノ系ではありますが、緊張感の漂う曲調から入っていって、後半に従ってテンポアップしていく様子が小気味良く、彼の抜群のリズム感を楽しめます。FSは長らく遠ざかっていたお耽美系クラシックで、自然な成り行き、バレエダンサー然とした動きが細々と散りばめられています。全体的にスケールが大きく、とても華やか。男子としてはかなり長めにとってあるスパイラルが、何気にハイライトでしょうか。アクの強い作品が多いエマのラインナップの中ではちょっと地味かもしれませんが、たまには一興でしょう。

(振付:ジョアン・マクラウド)

 

 

05-06シーズン

SP「タンゴ」、FS「ゴーゴン・コブの音楽」、EX「マンボ」

 FSは特に彼のために作られた楽曲だそうですが、0304シーズンのFSをもっと突き詰めたような印象です。とにかくリズムとビートが強くて、メロディが無いパートもある、かなり現代的な音楽です。メロディがあるところも不思議系ミニマルだったりして。でも結局、こういう音楽を踊っているエマが一番活き活きしている気がします。リズミカルに動く体のすべてに表情があって、一瞬たりとも弛まずに、次のインパクトを生み出し続ける。それからEXは、いわくありげな表情から始まり、やたら大袈裟に動いて笑いを誘うマンボですが、それはそれで、彼が踊るとやはり美しいです。どこにも隙が無い。そういうもので笑えるって、かなり稀有なことだと思う。

(振付:ジョアン・マクラウド)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=DxqwVCOk0Uo&feature=player_detailpage

EXhttp://www.youtube.com/watch?v=0_E0PL9NSi0&feature=player_detailpage

 

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