アンジェラ・ニコディノフ

【主な成績】

01世界選手権5位、00四大陸選手権優勝

 

 何がどうだから好き、ということは難しいかもしれない。ただ、何と無く見ていてほっとして、飽きない。そういうスケーターでした。とっても女性らしいというわけではないけれど、色にするなら桜色の、絶妙な柔らかさを纏っていて、その感触がとても快かった。地味だけど、私のファン歴の中では大事なスケーターの1人です。

 

 

00-01シーズン

SPAll for You」、FS「眠れる森の美女」、EXTO LOVE YOU MORE

 アンジェラのキャリアのピークは、チェルカスカヤと仕事をした短い時間に凝縮されていると思います。その短期間で、磨き上げられた感がある。SPは静かでセンチメンタルな音楽ですが、さりげないアームスがとても綺麗で、足元が丁寧。FSは元ボリショイのダンサーだったチェルカスカヤらしく、バレエファン的にも納得の編曲。掴みだけパノラマを使いますが、あとはゆっくり、じっくりとローズ・アダージョです。この音楽は、圧倒的に華やかに演じることも出来るし、スケール感を出そうと思ってもいけるんだけど、チェルカスカヤがアンジェラにさせたのは、シンプルに丁寧に心を込めることでした。そのスタンスと、アンジェラの持っている柔らかさと、曲の優しい雰囲気が、ものの見事に融け合って、淡いピンク色のオーラを醸し出していた印象があります。アンジェラの柔らかさは、柔軟性とはちょっと違うんだけど、背中から肩、腕から指先まで、無理なく気持ちよく伸ばされて、穏やかで優しいフォルムを描くんですね。このプログラムのハイライトにもありますが、現役時代、彼女のレイバックスピンが絶賛されていたのは、他の何でもなく、この美点のお蔭だと思う。EXはちょっと前のヒットナンバーですが、サビのところに合わせたスパイラルがとっても爽快です。

(振付:エレーナ・チェルカスカヤ)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=K5p3zrEI7N0&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=8mJwup1big4&feature=player_detailpage

 

 

01-02シーズン

SPNO ONE GIVES UP ONE LOVE」、FS「ジゼル」

 スタンスは基本的に前のシーズンと同じだと思います。決定的に違ったのは、チェルカスカヤが途中で居なくなってしまったことですが、それについては語るまい。SPは実は振付的に前作とあまり変わっていないですし、曲もテンポアップしたけど同系統。でも、スピード感が増していて、続けて観ても飽きることはありません。FSはジゼルが狂気に陥るシーンをフィーチャーしていて、やっぱりチェルカスカヤはバレエ音楽を大事に使ってくれるなー、という感じ。シンプルで地味ですが、細かいところ(今で言うトランジッション)の部分が丁寧だったり、前傾姿勢から入るスパイラルとか、アップライトスピンとか、トレードマークになるオリジナルのポーズがさりげなく散りばめられていたり、目立たないけどとても充実したプログラム。アンジェラ自身のメンタル面が大きい気がしますが、パーフェクトの演技が無かったのが心から惜しまれます。

(振付:エレーナ・チェルカスカヤ)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=TRZwjvMaVaQ&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=cNBxpCkN5WI&feature=player_detailpage

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