アリッサ・シズニー

【主な成績】

11世界選手権5位、11グランプリファイナル優勝

 

 多分、最も時間をかけて好きになったスケーターかもしれません。最初に観た時、彼女はジュニア上りで、とにかく凄いスピードでスピンを回っていました。当時、女子の間ではビールマンポジションが濫用されていたので、もう辟易していたところだったのですが、彼女のそれは締まった美しい形で、「ああ、彼女にはこれが似合うんだ」と、すんなり腑に落ちたのを、よく覚えています。それから長い間、彼女は「シルエットは綺麗なんだけどジャンプがね」というスケーターでした。でも彼女は、ゆっくりとじっくりと時間をかけて、優雅で繊細という月並みな表現が似合う、とても上品なスケーターに育ちました。そうして彼女を再発見するのは、とてもとても嬉しいことでした。

 

 

08-09シーズン

SP「白鳥」、FS「ドクトル・ジバゴ」

 彼女のファンになったのは、この「白鳥」を観てからです。ある意味「白鳥」としては定石かもしれません。合間にパ・ド・ブーレ風のトゥステップを飾ったり、羽ばたき風のアームスがあったり。これらをバレエっぽく、上手く出来るというなら、他にもスケーターは居るでしょう。彼女の白鳥は、それプラス、全身が綺麗に伸びていて、空を舞うように氷を滑った。その中で、上記の「らしい」動きとか、首や手先の微妙なニュアンスが活きていました。とてもナチュラルに上品で、衒った感じの無い白鳥だったと思います。自然体だったのは、これという作りこんだ動きは無いけれど、繊細なムードを纏ったFSも同じでしょう。私の中では、彼女の良いイメージは殆どこのシーズンから来ています。

(振付 SP:ローリー・ニコル&カート・ブラウニング、FS:デヴィッド・ウィルソン)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=c7eNDmgq704&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=5hJk-vTcdjg&feature=player_detailpage

 

 

10-11シーズン

SP「ロマンス」、FS「冬から春へ」、EXYou'll Never Walk Alone

 SPは、一言で言えばザ・アメリカ。綺麗で上品なイメージが強い彼女ですが、実はスピン以外の演技もかなりスピード感があります。それを前面に押し出した、とてもクリアで明快な作品で、例えばロザリン・サムナーズとかナンシー・ケリガンとか、そういうスケーターがかつて滑っていたものに近い印象。一転してFSは、澄んだ光が零れ落ちるような細やかなピアノの音を、指先からエッジまで全身を使って丁寧に拾い上げていくような、素晴らしい繊細さを持った作品です。超絶スピンを回っていても、なお丁寧。お約束の名曲を使ったEXは、ゆったりと語りかけるような振付が彼女の伸びやかな滑りと合わさって、とても気持ち良く見られます。スピンを使ったフィニッシュの盛り上げが、あまりにも定番だけど感動的!

(振付 SP:レネ・ロッカ、FS:パスクァーレ・カメレンゴ、EX:佐藤有香)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=Vtmqxhv0Aog&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=bXK3i98momk&feature=player_detailpage

 

 

11-12シーズン

SP「薔薇色の人生」、FS「悲しきワルツ」

 彼女はとっても良い意味で令嬢的なムードを持っているスケーターだと思うんですが、このシーズンのSPはまさにその雰囲気で滑っていました。とても上品な「薔薇色の人生」です。FSは…ついぞ状態の良い滑りを観なかったので判断が難しいところですが、恐らく「ドクトル・ジバゴ」の系統になるのかな。彼女らしい、ほんのりヨーロッパの香りがする滑りだったとは思いますが。

(振付 SP:パスクァーレ・カメレンゴ&佐藤有香、FS:パスクァーレ・カメレンゴ)

 

SPhttp://www.youtube.com/watch?v=Rx_fj_6QgA0&feature=player_detailpage

FShttp://www.youtube.com/watch?v=2pESb2qs3-Q&feature=player_detailpage

 

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